収益還元法(ECM)で物件価格を査定
年間純収益(NOI)と還元利回り(キャップレート)から、収益還元法で不動産価格を査定します。
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使い方
1. 年間純収益(NOI)を入力
物件が1年間で生み出す「純収益(NOI)」を入力します。 NOIは、家賃収入などの実効収入から、運営費(管理費・修繕・保険・固定資産税等)を差し引いた金額のイメージです。
2. 還元利回り(キャップレート)を入力
市場で想定される利回り(%)を入力します。利回りが低いほど価格は高く、利回りが高いほど価格は低く算出されます。
還元利回りとは
還元利回り(キャップレート)とは、 不動産投資において「その物件から得られる収益に対して、投資家が求める利回り」を示す指標です。 収益還元法では、この還元利回りが物件価格を決定する重要な要素となります。
還元利回りの意味
還元利回りは、投資家の視点から見た 「この物件に投資するなら、最低でもこれくらいの収益率は欲しい」 という期待値を数値化したものと考えることができます。
そのため、同じ年間純収益(NOI)であっても、 還元利回りが異なれば算出される物件価格は大きく変わります。
- 還元利回りが低い → 物件価格は高く評価される
- 還元利回りが高い → 物件価格は低く評価される
還元利回りはどのように決まるか
還元利回りは、単一の数値で自動的に決まるものではなく、 複数の要因を総合的に考慮して設定されます。
- 立地条件(都市部・地方、最寄駅からの距離など)
- 物件種別(住居、商業施設、オフィス、物流施設など)
- 築年数・建物の状態
- 空室リスクや賃料の安定性
- 金利水準や不動産市場の需給状況
市場利回りとの関係
還元利回りは、周辺エリアや同種物件の取引事例から把握される 「市場利回り」を参考に設定されるのが一般的です。
市場全体で不動産価格が上昇している局面では利回りは低下しやすく、 逆に、リスクが高まっている局面では利回りは高めに設定される傾向があります。
ツール利用時の注意点
本ツールで入力する還元利回りは、あくまで想定値です。 利回りを少し変えるだけで査定価格は大きく変動するため、 複数の利回りパターンで試算し、価格レンジとして把握することをおすすめします。
実際の投資判断や売買では、周辺相場や専門家の意見を踏まえ、 適切な還元利回りを設定することが重要です。
3. 査定ボタンを押す
「査定」を押すと、収益還元法の基本式(価格=NOI÷利回り)で査定価格を算出します。
計算方法
本ツールは、収益還元法(直接還元法)の基本式で査定します。
- 査定価格 = NOI ÷(還元利回り ÷ 100)
- 例:NOI 240万円、利回り 5% → 240万 ÷ 0.05 = 4,800万円
注意点
- NOIの定義(税引前/税引後、経費の含め方)で結果が変わります。
- 利回りは立地・築年・流動性・金利環境で変動します。
- 本ツールは簡易試算です。実務ではDCF等も含めた検討が行われます。
収益還元法とは
収益還元法とは、不動産が将来生み出すと期待される「収益」に着目して、 その収益力から物件価格を算定する評価方法です。 投資用不動産や賃貸物件の価格査定で広く用いられており、 利回りを重視する投資家の意思決定と親和性が高い手法といえます。
基本的な考え方
収益還元法では、物件が1年間に生み出す純収益(NOI:Net Operating Income)を、 市場で求められる還元利回り(キャップレート)で割り戻すことで、 その物件の理論的な価格を算出します。
利回りは「投資家がどの程度の収益率を求めるか」を表しており、 同じ収益額でも、利回りが低いほど物件価格は高く、 利回りが高いほど物件価格は低く評価されます。
直接還元法とDCF法
収益還元法には、大きく分けて「直接還元法」と「DCF法(割引キャッシュフロー法)」があります。 本ツールで採用しているのは、実務でも簡易査定や概算評価で多用される 直接還元法です。
- 直接還元法:単年度のNOIと利回りから、シンプルな式で価格を算出
- DCF法:将来複数年のキャッシュフローや売却価格を現在価値に割り引いて算出
直接還元法は計算が簡潔で分かりやすく、 市場相場との比較や初期検討に適している点が特徴です。
収益還元法が向いているケース
- 賃貸マンション・アパートなどの投資用不動産
- テナントビル・商業施設など収益性が重視される物件
- 自用目的ではなく、投資判断を前提とした価格検討
一方で、居住用の戸建て住宅や自己使用を前提とした物件では、 取引事例比較法など、他の評価手法が重視されることもあります。
注意点
収益還元法による価格は、NOIや利回りの設定次第で大きく変動します。 空室率、修繕費、管理費、金利環境、立地条件などを適切に反映させることが重要です。
本ツールは、収益還元法の基本構造を理解し、 物件価格の目安を把握するための簡易査定ツールとしてご活用ください。 実際の売買や投資判断では、専門家の査定や複数の評価手法と併用することをおすすめします。
参考外部リンク
収益還元法について、より正確な理解や実務での活用を深めたい方は、 以下の公的資料や専門解説も参考にしてください。
公的機関・評価基準
-
国土交通省|不動産鑑定評価基準
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bf_000013.html -
国土交通省|不動産価格指数・不動産市場動向
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_tk2_000082.html
実務・専門家向け解説
-
公益社団法人 日本不動産鑑定士協会連合会
https://www.jarea.or.jp/ -
不動産鑑定評価における収益還元法の考え方(専門解説)
https://www.retpc.jp/archives/3683
投資・利回りの考え方
-
J-REIT公式サイト|不動産投資の基礎知識
https://j-reit.jp/ -
金融庁|投資判断に関する基礎情報
https://www.fsa.go.jp/ordinary/investment/index.html
※ 外部リンク先の内容は変更される場合があります。 実務で利用する際は、最新の資料・基準をご確認ください。